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水田に暮らすケリ

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私が今働いている職場は、定年退職後の第二の職場ですが、嬉しいことに毎月の給料の他に夏と冬の二回、ボーナスを出してくれるのです。当たり前といえばそれまでですが、60歳を過ぎて働かせて貰えて、おまけにボーナスまで支給してくれるのですから、これは恵まれていると思います。でも、給料もボーナスも全額銀行振込ですから、カミさんが管理することになり、私が自由に使えるわけではありません。未だに毎月の小遣いを貰って生活しています。現役時代からこれで何とかやり繰りしてきましたから特に不満はありません。でも、カミさんの愚痴を聞かされていると気持ちが滅入ってしまいますから、毎週末はカメラを持って何処かへ出掛けるのを楽しんでいます。「亭主元気で留守がいい。」を地でいっているようなものだと思いますが....、如何なものでしょう?
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週末の土曜日を待ちわびて、この日も朝から野鳥写真を撮影しようと、自宅を出発しました。鳥友さんと一緒に3ヶ所の探鳥ポイントを回ることにしていましたが、鳥友さんに急の予定が入り、私一人で回ることになりました。
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探鳥ポイントだけは教えて貰っていましたから、難なく到着することができました。緑一色に苗が伸びてきた広い水田地帯でしたが、その上空をケリが鳴きながら飛翔してくれました。探すまでもなく撮影してくることが出来ました。
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それにしてもよく鳴いてくれます。2羽のケリが連携を取るように鳴きながら飛翔してくれました。繁殖しているペアなのかどうかは分かりませんが、お蔭で結構な枚数を撮影することができました。
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飛翔しているケリの姿は、首から上は灰色で、背面と雨覆いが茶褐色、三列風切と次列風切が白色、初列風切が黒色です。見事に色分けされていて、スッキリした舞姿であると思います。
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緑一色の水田の中で、畦道の上に立ってくれました。紅い虹彩と黄色いくちばし、長い脚がひときわ目を引きます。すっと背筋を伸ばして辺りの様子を窺う、これまたスマートな立ち姿ですね。
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ちょっと上空の様子が気になったのでしょうか? 実際この日は、近くの林からカラスに追われたオオタカが飛び出すところを目撃しました。繁殖中のケリたちにとっては、決して安全が確保できているとは言えない場所のようでした。

# by coffeeto-p2 | 2017-06-22 06:00 | 野鳥

トラフズクの雛たち

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昨日の月曜日は、久し振りに足に筋肉痛が出ました。この土日に登友会の定例登山に参加して、蝶ヶ岳(標高2,677m)に登頂してきましたが、その影響なのです。スタート地点である三股駐車場から山頂まで、7時間近くも掛かってしまいましたが、予想以上に雪が残っていて手こずってしまったのです。でもお天気には恵まれて、穂高連峰の素晴らしい景色を堪能してくることが出来ました。その結果はまたこのブログで紹介する予定ですが、たっぷり遊んできたツケが回ってきて、両足の太ももが痛いこと....。(*_*)
昨日は、筋肉痛が残っていましたが、日課であるウォーキングを欠かすことが出来ません。朝のうちは爽やかな陽気でしたから、頑張って歩き通してきました。昨日の天気予報は曇りで気温は28度ということでしたが、よく晴れてくれて最高気温は30度を超え予報以上に暑くなりました。仕事を終えた帰りもいつものようにウォーキングをしてきましたが、30分くらい歩く間に汗をかくほどになってしまいました。それでもまだカラッとした陽気ですから助かります。これで湿度が高くなってきたらウォーキングするのは、暑さと汗対策を考えなくてはなりませんから大変です。
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昨日はちょっと足が痛かったけれど、気持ち良くウォーキングをしてきました。毎日の日課になっていますから、やらないでいると何か忘れ物をしたようで落ち着きません。毎日の積み重ねで健康が維持されているんだと、自分ではそう思っています。
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さて、今回紹介するのは、渡良瀬遊水地で撮影してきたトラフズクの写真です。3年前と同じ場所ですが、その時はここで木から落ちたヒナが地面を歩くところを撮影することができました。毎年この辺りで繁殖しているようです。
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今回は、だいぶ大きくなったヒナ3羽が枝先に固まっていました。もう成鳥とあまり変わらないような外見ですが、まだ親から餌を貰っているのでしょうか? それとも、既に巣立ち終えたのでしょうか。
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現地に到着した時には、目を閉じて寝ているような状況でしたが、しばらく観察していたら、目を開けたり動き回ったりと色々なアクションを見せてくれるようになりました。これは片翼を広げて飛ぶ練習でしょうか?
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白い羽毛は殆ど生え変わり、成鳥に近い羽衣となっていますが、あたりをキョロキョロと見渡す姿には、まだあどけなさが見て取れます。
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ジッとうずくまって寝ていた個体が、ブルブルッと身震いしながら動き始めました。これから夕方に向けて、活動を開始する準備を始めるのでしょうか。翼を広げてくれたので、羽の模様がよく見えます。
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相手をじっと睨みつけるような視線から、猛禽類の仲間であることが伺えます。これから狩りの練習などしながら、立派な成鳥へと育っていくことでしょう。

# by coffeeto-p2 | 2017-06-21 06:00 | 野鳥

シラコバトがいた!

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空梅雨に近い様相の今年の梅雨入りです。東京の降水量は例年の半分以下とのことですから、アウトドアを楽しむ者としては有難い反面、真夏の水不足が問題になったり、農作物の生育などに影響が出かねませんから、手放しで喜ぶこともできません。
6月7日に梅雨入り宣言が出されてから、これまで週末に野鳥観察に出かけたり、山登りを楽しんできましたが、一度も雨に降られていません。お天気に恵まれて私には嬉しい話なのですが、東京都の水がめを管理する人や、野菜を作る農家の皆さんには申し訳ないと思いながら、週末の自然観察を楽しませて貰っています。
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さて、我が家から車で4号線バイパスを下って、少し行ったところにこのシラコバトの見られる場所を教えてもらいました。ちょうど越谷市と春日部市の境あたりになるところでしたが、こんな所にと思うような場所でした。
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シラコバトは埼玉の県鳥とされていますが、生息地域が限られていて数も少ないですから、なかなかその姿を見つけることが出来ません。私自身、こうして写真に撮影できたのは何年か振りのことになりました。
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他の探鳥ポイントを回って、この場所に到着したのは昼前でしたが、その時は日差しが強くてとても気温が高くなっていました。そのせいか、まったく姿が見られなかったのですが、他の探鳥地を回って夕方もう一度足を運んだところ、今度は探すまでもなく道の上を歩いているところが目に留まりました。
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2羽が一緒に飛び立ちました。どうやらこの道に隣接している工場の敷地内が、このシラコバトの棲みかになっているのでしょうか、道端で見ていると工場の敷地内を中心に、工場の屋根や周辺の電線などに留っている姿がよく観察できました。
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電線に留ったシラコバトが、喉を膨らませて “ポッポ ポー、ポッポ ポー” と鳴いていました。童謡の 「鳩ぽっぽ」 で謳われている鳩の鳴き声は、このシラコバトの鳴き声からとったものだと聞いたことがあります。
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付近の電柱の上が、お気に入りのポイントのようでした。あるいは縄張りを守るための警戒活動だったのかもしれませんが、辺りを見回しながら、長い時間ここに留まっていました。
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シラコバトの別名は、ジュズカケバトとされています。後頸部に黒褐色の横斑があるのを、数珠を掛けている姿になぞらえたもののようです。
シラコバトはその名前のとおり、ドバトやキジバトより一回り小さくて、白っぽい色合いのハトですね。

# by coffeeto-p2 | 2017-06-20 06:00 | 野鳥

鎌北湖のサンコウチョウ

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関越自動車道を鶴ヶ島インターから降りて、毛呂山町から奥武蔵の山へ入ったところに鎌北湖があります。我が家から車で1時間半ほどで行かれる場所ですが、自然がよく残されているとても静かな場所になります。昨年、この場所でサンコウチョウが見られると教えてもらって初めて足を運びました。巣立ち直後であったようで、辛うじて成鳥♂の写真を撮影することが出来ました。その時の結果報告は、“サンコウチョウとオオバジャノヒゲ” として紹介していますから参照してください。
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昨年は、本当にワンチャンスで、辛うじて撮影できたといったところでしたから、今年は少し早めに行って撮影してこようと思いました。それで、6月4日(日)に足を運んで見たところ、上手く撮影してくることが出来ました。
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今年は、山道の真上に巣を構えていました。見上げるような位置関係ですから、ずっと観察していると首が痛くなってしまいます。でも、ちょうど巣の中で抱卵していた♀の個体を撮影できて、偶然ですがシャッターを押したら巣から飛び出すところも撮影できました。
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少し早めに自宅を出発して、現地に到着したのは午前7時頃でした。さすがに駐車場はまだガラガラです。お弁当を入れたザックを背負い、カメラだけ持って昨年撮影した場所へ向かってみました。既に先着のカメラマンがいて、サンコウチョウの巣の場所を教えてもらいました。
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昨年の轍を踏まないように、今年は早めに足を運んだのが良かったようです。抱卵中の♀の姿を撮影することが出来たのはもちろん、現地で待っている間に、♂の個体も巣に入って卵を抱いている姿を撮影することが出来ました。
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巣の中で抱卵している時間は、圧倒的に♀の方が長いのですが、“ツキ、ヒ、ホシ、ホイホイホイ” の声とともに♂が近づくと、その声を聞いて♀が巣から飛び去って行きます。♂が巣に入る前後が、撮影するのに良いチャンスになりました。
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周辺は鬱蒼とした杉林が続いています。ここがサンコウチョウにとって、繁殖に適した環境になるようです。巣の近くで待っていると、遠くから鳴き声が聞こえてきて、♂が接近してくるのが分かります。おかげで今回はずいぶん撮影チャンスに恵まれました。
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この日使用した機材はオリンパスのE-M1mkⅡ + M.300mmF4 + MC-14 (換算840mm相当) でした。ボディの5軸手振れ補正とレンズの補正の相乗効果で、薄暗い環境でしたが手持ち撮影でもブレない写真を撮影してくることが出来ました。巣の中の写真は三脚に乗せた方が撮りやすいと思いますが、動き回っている姿はやはり手持ち撮影に分があると思います。

# by coffeeto-p2 | 2017-06-19 06:00 | 野鳥

草原のセッカ

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印旛沼の周辺で、初夏の草原を舞い飛ぶ野鳥達を観察してこようと、足を運んできたのは6月3日(土)のことでした。梅雨入り直前の週末で、お天気に恵まれ気温も高くなった日でした。まだ体が暑さに対応できていませんから、暑さ対策が必要であると感じさせられる1日になりました。午前中に長門川の河口周辺の葦原でオオヨシキリやヨシゴイの写真がたくさん撮れましたから、午後から甚平大橋の周辺でクロハラアジサシなどの、いわゆる沼アジサシの仲間を探してみようかと思い、場所を移動してきました。でも、残念ながらそこに沼アジサシの仲間は見当たりません。オオヨシキリの声が響き渡るばかりです。ダメだったかなと、半ば諦め気分になりかけていたところ、“ヒッヒッヒッヒッ、チャッチャッチャッチャッ”と鳴く声が聞こえてきました。
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その声は、聞き覚えのあるセッカの声でした。近くの草原の上空を、何度も何度も鳴きながら飛翔しています。真偽のほどは定かではありませんが、まるで縄張りを守るための警戒活動のようです。
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直射日光を遮ってくれるような日陰はありません。ジリジリするような日向に立って、セッカが一休みするであろう瞬間を待つことにしました。かなりの時間飛び回っていたセッカが、やがて枯れた茎に留まってくれました。羽を広げてバランスを取ろうとしています。
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やがてここでも口を開けて鳴き始めました。縄張り宣言といったところでしょうか? セッカが大きく開けた口の中は、何と真っ黒なんです。近くで鳴いているオオヨシキリの口の中は赤く、コヨシキリの口の中は黄色ですから、そんな所を確認するのも面白いですね。
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何度も何度も鳴きながら飛翔を続けていたセッカは、やっぱり疲れるのでしょう。時折枯れた草の茎などに留まりながら、羽を休めていました。そんな撮影チャンスを何回か狙ってみましたが、思いの他に暑くて体力を消耗します。日向に立っていた私の方が、先に参ってしまいました。

# by coffeeto-p2 | 2017-06-18 06:00 | 野鳥