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コマドリがここで巣作りをしてました。

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コマドリは、その囀る声の美しさから、オオルリ、ウグイスとともに日本三鳴鳥と呼び慣わされています。確かに山深い渓谷に響き渡る “ヒンカラカラカラ” という声は、清涼感を与えてくれる爽やかさがあります。山の中ではオオルリもウグイスも、囀りの声はよく響いてくれますが、サンコウチョウだってクロツグミだって良い声で鳴いてくれるし、ミソサザイなんてあの小さな体で、よくあんなに大きな声が出ると感心してしまうほどです。栃木県の鹿沼市にある横根高原を流れ下る渓谷沿いでは、そんな野鳥たちの声に混じって、時折コマドリの爽やかな囀りが響いてきました。
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頭部が鮮やかなオレンジ色で、脇腹は汚白色という色合いがコマドリのトレードマークです。オスもメスも同じような羽衣をしていますが、胸の部分に黒帯があるのがオスの個体で、黒帯がないのがメスになります。
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ゴールデンウィークの翌週に、何とかコマドリの写真が撮りたいと思い足を運んでみましたが、駐車場からこの場所まで牧場を横切り、登山道を3〜40分ほども歩いて来なければなりません。カメラを担いで来るのも大変ですが、それだけ山深く良い環境の場所でした。
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こちらはメスの個体ですが、渓谷の岩の上に腰を下ろして見ていたら、コケなどの巣材となる物を咥えて、何度も運んでいく姿が観察できました。この辺りで巣作りを始めていたようです。
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こちらはオスの個体です。たまたま他のオスが近づいてきたところ、間髪を入れず激しいバトルを繰り返していました。営巣している縄張りに入り込んできた侵入者には、容赦ない攻撃を仕掛けていました。
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手前の枯れ枝の上に留まっているのが、胸に黒帯のあるオスの個体です。奥の岩肌では、メスの個体が巣材となるコケを集めています。たまたまツーショットの写真を撮ることが出来ました。
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渓谷の流れを挟んで反対側から撮影していますから、ちょっと距離があります。撮影に使用したオリンパス E-M1mkII + 300mmF4 + MC-14(換算840mm相当)では力不足を感じましたが、長い山道を歩いて来なくてはなりませんから、小型軽量の機材でないと大変です。
by coffeeto-p2 | 2019-06-08 06:00 | 自然
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