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戦場ヶ原でノゴマと遭遇

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2年前のこの時期に、戦場ヶ原の木道を歩いていたら、たくさんのカメラマンが並んでいて驚かされました。その時は、全く知らずに来たわけですが、聞いてみたら皆さんノゴマの出現を待っているとのことでした。北海道など北の地方で繁殖するノゴマが、南の越冬地へ渡っていくのに、わざわざ戦場ヶ原を通過していくということが驚きでした。その時は、しばらく木道の上で出現を待ってみたのですが、とうとう最後まで姿を見ることは出来ませんでした。よっぽど運に恵まれなければ出会うことが出来ない野鳥だと諦めていたのです。今年もまた、10月6日(土)からの三連休を利用して来てみたところ、同じ場所でノゴマを待つ皆さんがいました。ここは渡りの経由地になっているようです。
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10月7日(日)は、朝食を済ませると真っ直ぐ現地へ向かい、朝から3時間ほど張り付いていました。その間にノゴマは4回も出現してくれました。待っている間、ノビタキやホオアカ、アオジなどがひっきりなしに出てくれていましたから、写真の整理が大変になる程、たくさんの写真を撮ることが出来ました。
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実は、その翌日も朝から同じ場所に3時間ほど張り付きましたが、この日はノゴマはおろか、ノビタキもさっぱり姿が見えません。前日はあんなに出てくれたのに、1日でこんなに変わるのかと驚かされる状況でした。
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私なりにその原因を考えてみましたが、10月7日(日)の朝方の外気温は17〜18度もありました。寝袋が暑くて夜中に目が覚めたほどです。翌日の8日(月)の外気温は7〜8度で、前日より10度も低くなっていました。1日で冬の気温になったので、野鳥は移動を始めたのかと思われました。
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ともあれ、この日は日中25度くらいまで気温が上がり、夏のような陽気の中で野鳥たちの動きも良かったのだと思います。(ちなみに、この日の都内は32度まで気温が上がり、真夏日を記録したということです。)
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撮影していると、ノビタキが留まっていた同じ立木に、ノゴマが飛来しました。この後、ノゴマはノビタキにモビングを仕掛け、追い払ってしまいました。縄張り意識が強かったものと思われます。
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この日確認できたのはオスの個体だけでした。メスの個体はノビタキと区別できないかと思ったのですが、メスは喉の赤みがないだけで、白い眉斑と額線がはっきりしているところと、背面に模様がなくてノッペリしているところで識別は可能であるようですね。

by coffeeto-p2 | 2018-10-14 06:00 | 自然
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