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北横岳から三ッ岳トレッキング

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7月の海の日に連なる三連休を利用して、高山植物を観察しようと考えていました。どこへ行こうかと思案を巡らせていましたが、北八ヶ岳ならロープウェイで簡単に登って、坪庭で観察できますからとても手頃です。昨年も山の日に連なる三連休にやって来て、坪庭から縞枯山(標高2,403m)に登って来ましたから、今年は高山植物を観察しながら三ッ岳(標高2.287m)と雨池山(標高2.325m)を回ってみようと計画を立ててみました。でも、コース情報を確認してみると、三ッ岳周辺は岩がゴロゴロした岩石帯が続き、足元注意となっています。大丈夫だろうか..? どんな山歩きになるのか気になるところでした。
三連休の初日は麓の蓼科高原で、野鳥観察を楽しんできましたが、予想以上に暑い陽気で疲れてしまいました。でも、この写真のロープウェイ山麓駅駐車場では、朝方の気温が15度くらいまで下がり、気持ち良く目覚めることが出来ました。天気は良好です。朝一番の始発ロープウェイに乗ってさあ出発です。
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始発のロープウェイは、通勤電車並みに超満員でした。窓際にへばりつき、眼下の景色を撮影しましたが、左側の八ヶ岳連峰と右奥の南アルプスの山並みが綺麗に見えました。
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標高2,200mの山頂駅に到着しました。駅舎を出たところが坪庭の入口になっています。眩しい朝陽の中に、懐かしい坪庭の景色が広がっています。これで4回目の訪問となりました。
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坪庭の中の道を進むとここに分岐があります。右へ進むと坪庭周遊路となりますが、今回は左へ足を進め、北横岳方向へ向かいます。奥に見えるのが今回の周回コースとなった山並みですが、左奥が三ッ岳(標高2.287m)で右端が雨池山(標高2.325m)になります。
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坪庭の中の分岐から少し進むと、三ッ岳への分岐があります。当初の予定では右側の三ッ岳方向へ進みことにしていましたが、まだ9時前でたっぷり時間がありますから、ちょっと足を伸ばして、北横岳(標高2,480m)に足を伸ばしてくることにしました。
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ここが北横岳ヒュッテです。5年前に登友会の仲間と足を運んで来た時は、厳冬の2月で深い雪の中でした。今回は炎暑の夏山で、休憩も日陰が恋しい状況でした。
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北横岳ヒュッテを出て、程なくこの北横岳南峰(標高2,472.5m)に到着しました。午前10時前ですが、既にたくさんの登山者で賑わっていました。手頃な感じで登れる山です。
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北横岳南峰(標高2,472.5m)から見た槍穂高連峰の山並みです。槍ヶ岳の姿は遠くからでもすぐに分かり嬉しくなりました。2年前に友と2人で、あの山頂に立ったのが懐かしい思い出です。
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北横岳南峰(標高2,472.5m)まで来たら、すぐ隣の北横岳北峰(標高2,480m)まで登らない手はありません。シャクナゲの咲く稜線伝いに、お散歩気分で到着しました。
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正面に見えるすり鉢を伏せたような形の山が蓼科山(標高2,530m)です。その後ろには、北アルプスの山並みが遠望できます。2014年8月23日〜24日にかけて、登友会の仲間と双子池にテントを張って、この北横岳とあの蓼科山に登ってきました。双子池は静かでとても気持ち良いキャンプ地でした。
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山頂から周囲の景色を堪能することが出来ました。八ヶ岳連峰が連なり、右手奥には南アルプスの山並みがえんぼうできました。さてこれから来た道を引き返し、三ッ岳方向へ足を進めます。
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来る時に通過した北横岳山荘の所から、七ッ池に下るルートがあります。せっかく来たわけですから、様子を見て来なければ勿体ないです。前回来た時には一面雪の原でしたが、山の中にできた池を見ることが出来ました。
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七ッ池というくらいですから、いくつもの池があるようですが、今は全部の池を歩くことが出来なくなっているようです。見て来た中では、この池が一番大きいものでした。
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さて、三ッ岳から雨池山周回コースへ足を踏み込むと、すぐに大きな岩がゴロゴロした山道に入りました。生い茂る樹木の向こう側に、三ッ岳Ⅲ峰の姿が僅かに見えました。
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三ッ岳周辺は、思っていた以上に岩石帯が続いていました。岩から岩へと飛び移るように慎重に足を進めていきます。振り返ると、北横岳と蓼科山の姿が確認できました。
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ここが三ッ岳Ⅲ峰ですが、周りは岩ばかりで休めるような場所ではありません。通過地点として、そのまま足を進めます。
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ガイドブックにも、この岩石帯を通過する時は足元に注意するように書かれていましたが、実際に足を踏み込むと、足元に気をつけて歩かなければ、とてもじゃないですが前に進めません。
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これが三ッ岳Ⅱ峰です。ここも休憩なしの通過ポイントになりました。長い岩石帯の危なっかしい山歩きが続きます。
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途中で振り返ると三ッ岳II峰と三ッ岳Ⅲ峰が見えました。木々の中に岩が見える程度ですが、実際に歩いて見ると、大きな岩の上をペンキの後を頼りに足を進める、とても厄介なルートでした。
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三ッ岳Ⅰ峰です。3つの峰を全部登って来たことになりますが、ここまで休憩なしで来ましたから疲れました。少し腰をおろせる場所がありましたから、ここで暫しの休憩とします。
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休憩した山頂の標識が立っていた場所から見下ろすと、雨池が見えました。今回は、あそこまで足を延ばす予定はありませんが、いつかはあの池の周りを周回してみたいと思います。
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休憩を取ってから三ッ岳を下り、一度鞍部に降りてから、また登り返すと汗が噴き出して来ました。辿り着いたのがこの雨池山(標高2,325m)展望台という標識があるポイントでした。
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雨池山(標高2,325m)から雨池峠へと下る登山道から見えた風景ですが、遠くにロープウェイの山頂駅が見えます。そして、そこから雨池峠へと続く谷筋が確認できました。帰りはあの谷筋に沿って、山頂駅まで戻ることになります。
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雨池峠から北八ヶ岳ロープウェイの山頂駅へと足を進めると、途中にこの縞枯山荘の脇を通り抜けます。ここで昼食をとろうと考えていましたが、小屋前に行ってみたら、昼食休憩中の人達で一杯です。仕方がありません、昼食は山頂駅のある坪庭まで戻って取ることにしました。
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雨池峠からロープウェイの山頂駅に至る登山道が、坪庭の周回路と出会う南側の分岐です。ここから山頂駅まであと10分ほどの道のりになりますが、三ツ岩岳の険しい岩石滞のルートを抜けてここまで来ると、あっけないほどのトレッキングコースであったと思います。無事に戻ってくることが出来ましたが、坪庭で昼食をとった時には暑さにグッタリして、食欲が出ない状況になってしまいました。

by coffeeto-p2 | 2018-08-01 06:00 | 登山
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