人気ブログランキング | 話題のタグを見る

これは凄いイワウチワの大群落

これは凄いイワウチワの大群落_f0372177_17545746.jpg
これまではイワウチワを見るために、茨城県の高鈴山(標高623m)へ登ったり、山梨県の西原から坪山(標高1107m)に登って観察して来ました。私が山歩きにハマるようになったキッカケの一つでもありますが、山歩きの支度をして行かなければなりませんでした。でも、栃木県の那珂川町に富山という地名の場所があり、ここにイワウチワの大群落があることを知りました。車で行かれるところに、関東地方で最大の大群落があるというのですから、そうであれば実際に行って、この目で確認しない訳にはいきません。どうしても見に行きたくなりました。ちょうど近くにはカタクリ山公園があり、カタクリショウジョウバカマミズバショウなどが観察できますから、一緒に足を運ぶことが出来そうです。
これは凄いイワウチワの大群落_f0372177_17551576.jpg
この場所へ足を運んできたのは4月8日(土)のことでした。3月の最終週にカタクリの花を見に行こうと、那珂川町のカタクリ山公園へ行ってきましたが、今年は開花が遅れていて花はまだ咲いていなかったのです。それで、仕切り直しに出掛けわけですが、イワウチワの開花時期が重なりましたから、ついでに見てこようと思ったわけです。
これは凄いイワウチワの大群落_f0372177_17551262.jpg
当日の天気予報では、東京は4月8日(土)が曇りマークで9日(日)は曇りのち雨の予報でした。絶対に8日(土)に出掛けるべきだと思って自宅を出発したのですが、東北自動車道を走行していたら、強い雨に降られてしまいました。引き返すわけにもいきませんから、取り敢えず現地まで行ってみることにしましたが、雨に濡れた満開のイワウチワが出迎えてくれました。
これは凄いイワウチワの大群落_f0372177_17550264.jpg
富山のイワウチワ群生地は、林道の奥の第1駐車場まで車で入ると、そこが群生地の入口になっています。その手前に第2駐車場があり、1.5kmほど下った麓に第3駐車場があります。私は第3駐車場に車を停めて、途中の山野草観察を楽しみながら群生地まで歩いてみることにしました。
これは凄いイワウチワの大群落_f0372177_17552379.jpg
イワウチワの群生地に入ったところに小屋があって、ここで入山料(1人200円)を支払います。この写真のように、スギ林の中に散策路が整備されていますが、入ってみて驚きました。山の斜面全体がイワウチワの大群落になっているのです。
これは凄いイワウチワの大群落_f0372177_17551930.jpg
山の斜面は、下草は全てがイワウチワという状況です。これまで高鈴山でも大きな群落を見てきましたが、こんな大群落を見たのは初めてです。関東で一番大きい群生地と言われることも頷ける状況でした。
これは凄いイワウチワの大群落_f0372177_17550577.jpg
図鑑で確認すると、“イワウチワは岩地に生え、葉がうちわに似るのでこの名がある。”とされていますが、ここはスギ林の中で岩地ではありません。岩地にこだわっていたらこんな大群落なんてできません。イワウチワも案外、環境への適応能力が高いようです。
これは凄いイワウチワの大群落_f0372177_17550916.jpg
ピンク色の花弁が綺麗ですが、ほとんどの花はとても淡いピンク色でした。でも、中にはこの花のように色の濃いピンク色のものがあります。
とても鮮やかでよく目立っていました。この日は、5年分くらいのイワウチワを1日で見られたと思います。納得できる1日になりました。

by coffeeto-p2 | 2017-04-24 06:00 | 植物
<< ミズバショウに見惚れて 那珂川町で山野草観察~その2 >>