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憧れのシジュウカラガン

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ガンの仲間を観察するためにラムサール条約に登録された、伊豆沼・蕪栗沼周辺へ足を運ぶようになってから、かれこれ10数年ほどが経ちました。始めの頃はマガンヒシクイを見られただけでも嬉しくて、カリガネが見られようものならもう感激していました。あの獅子ヶ鼻の土手の上から、上ってくるオレンジ色の朝日をバックに、ガンの大群の飛び立ちを観察した時には、本当に鳥肌が立つ思いでした。もう何回足を運んだことでしょうか、自分でも分からなくなってしまいましたが、何回も足を運んでいるうちに、伊豆沼、蕪栗沼、化女沼を結ぶ宮城のトライアングルの中に、たくさんのシジュウカラガンが飛来していることを教えて貰いました。これまで関東地方でも観察したことはありましたが、その時には単独か、いても2〜3羽単位でした。話を聞いてからの希望は、数百羽のシジュウカラガンの群れを観察することに集約されてきたように思います。
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しかし、前回も前々回も振られてしまいました。今回は暮れも押し詰まった12月の三連休を利用して、わざわざ休暇もとって出掛けてきたわけですが、そんなシジュウカラガンの大群を観察したいという、熱い思いがあったからにほかありません。
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最近の情報では、多くのシジュウカラガンが化女沼をねぐらにしているようです。このため、化女沼周辺からから蕪栗沼にかけて集中的に探し回って見たのですが、半日走り回っても見つけることが出来ませんでした。それで、原点に戻り化女沼ダム観光資料館に立ち寄って、情報を聞いたところ、色々なことを教えてもらえました。
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まず、化女沼をねぐらにしているシジュウカラガンはおよそ4〜500羽ですが、主体は蕪栗沼をねぐらとして1,500羽ほどがいるようです。でも、寒くなって水深の浅い蕪栗沼が凍り付くと、主力は化女沼へ移ってくることを教えて貰いました。
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シジュウカラガンは、昼間はねぐらからおおむね5kmほどの範囲の田んぼに降りているとのことですが、ここ2、3日は、陸羽東線の北浦駅周辺で観察されているということでした。化女沼からは10kmほどもあります。貴重な情報でしたから、取り敢えず行ってみることにしました。
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教えてもらった北浦駅周辺まで、車を走らせること30分ほどの距離がありましたが、到着すると何の苦労もなく、そこにシジュウカラガンの大群を観察することが出来ました。長年の願いが叶い、大満足の瞬間でした。
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これは、田んぼに降りていたシジュウカラガンが、一斉に舞い上がったところを撮影したものですが、数百羽の大きな群れとなって、目を奪われるような景色を堪能させて貰いました。
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今回は、田んぼに降りたシジュウカラガンの群れを観察することが出来ましたが、ここにはマガンオオハクチョウもたくさんいて、おまけに何とハクガンが4個体も観察できました。ガンカモの仲間のオンパレードのような眺めでしたが、その様子はこれから追々紹介させていただきます。乞うご期待‼︎

by coffeeto-p2 | 2016-12-29 06:00 | 野鳥
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