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宮川渓谷の山野草

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毎年、ゴールデンウィーク中の遠征として、野鳥写真を撮りながら山野草などの自然観察も楽しんでいます。このところ10年ほど毎年訪れているのが栃木県県民の森です。宮川渓谷沿いの遊歩道を歩きながら、そこで野鳥写真がたくさん撮れますが、山野草も楽しめるとてもお気に入りの場所になりました。この期間、年によってはカタクリの花も見られますが、今年は季節の進み具合が早くて、既に咲き終わっていました。今回は、その宮川渓谷で観察できた山野草を集めて紹介します。
まず始めはヤマブキソウです。木に咲くヤマブキはバラ科で花弁が5枚ありますが、このヤマブキソウはケシ科で花弁は4枚です。
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こちらのスミレは識別に困ってしまいました。葉の形がやや細長いことからスミレサイシンかと思ったのですが、距の部分が筒状に長く、球状ではありませんから違います。図鑑を見ながら首をひねってしまいましたサクラスミレやアカネスミレも候補に上がりましたが、タチツボスミレの仲間でしょうか? どなたか分かる方がいたら、ご教授をお願いします。
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地面には、黄色い花弁を広げた花がたくさん咲いていました。葉が羽状複葉であるところから、これはキジムシロですね。
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こちらは黄色い花が二輪並んで仲良く咲いていましたが、ミツバツチグリです。上のキジムシロととてもよく似ていますが、宮川渓谷ではこのミツバツチグリの方が圧倒的にたくさん咲いていました。
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こちらはやや細長い葉で、深緑色の表面は葉脈にそって白い斑が入っています。葉の裏側は紫色の小さいスミレでした。渓谷沿いにたくさん見られたこれはシハイスミレですね。以前はコスミレとかフモトスミレなどと誤認していましたが、シハイスミレで間違いなさそうです。
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渓谷沿いの遊歩道脇には、このラショウモンカズラもたくさん群生していました。この花の名前の由来は、鬼退治の昔話で有名な渡辺綱が、羅生門で切り落とした鬼の腕に見立てて、この名前が付けられたと聞いています。
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渓谷の途中に砂防ダムがありますが、その堰堤から続く川床にたくさんの山野草が群生していました。このエンレイソウもその一つです。ここでは毎年、コガネネコノメの群生を見ることが出来ますが、今年は既に花期が終わってしまったのか、見ることが出来ず残念でした。
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こちらはニリンソウです。この花も大きな群生地がいくつもありました。春の野山に無くてはならない山野草の一つです。一本の花茎から二輪の花が咲きますが、同時に咲いてくれるのは少ないように思います。
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落ち葉の間から顔をのぞかせていたこちらはフデリンドウですね。4月14日(土)に神奈川県の石砂山に登った時にたくさん咲いていましたから、ここでは開花がかなり遅れているのか、花期が長いのか知りませんが、可愛い花であることには変わりありません。
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チゴユリも割合大きく草丈を伸ばして花を咲かせていました。これも先月の石砂山でたくさん観察できました。見つけるとついつい撮影したくなる、とても清楚な花です。うつむき加減に咲きますから、花をうまく撮るのが難しいですね。

# by coffeeto-p2 | 2018-05-17 06:00 | 自然

宮川渓谷のキビタキが活き活きと

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今年のゴールデンウィークは、前半に栃木県の県民の森で野鳥観察をしてきましたが、予想以上にたくさんの写真を撮ってくることが出来ました。後半では長野県の戸隠森林植物園に行き、そこでもまた予想以上の収穫を上げてきましたから、今年のゴールデンウィークは私にとって当たり年となりました。このブログでは、これまで前半戦に足を運んだ、栃木県県民の森の宮川渓谷で撮影した野鳥写真を紹介してきましたが、今回がその最後となります。紹介するのは、ご覧の通り新緑の中に映えるキビタキの写真です。宮川渓谷で撮影したキビタキは、既に “緑陰のキビタキ” として紹介していますが、前回のオオルリ同様、キビタキの写真もたくさん撮れましたから、未紹介の写真を集めて紹介することにしました。
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栃木県県民の森へ足を運んで来たのは、4月28日(土)から30日(月)までのことでした。2泊3日の遠征でしたから、いつものように車中泊となりましたが、エンゲルの冷凍冷蔵庫14ℓのお陰で、氷が作れるようになり、車中泊の快適さが高まりました。
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でも冷凍冷蔵庫には常に電源が必要ですから、suaoki の 120000mAh という大容量のポータブル電源を購入しました。これと同時に100Wのソーラーパネルも購入しましたから、昼間帯の電源確保に心配は無くなりました。
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今乗っている車には、1,500Wの電源が搭載されていますから、車内で電子レンジが使えるのも強みです。ティファールの電気ポットもすぐにお湯が湧かせますから、車中泊には大助かりです。
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私のいつもの探鳥スタイルとして、宮川渓谷に沿って、遊歩道を歩いて野鳥を探し回りました。駐車場より上流は水量が豊富なのに、下流側には水がなく不思議な風景です。キビタキはその下流側の遊歩道の終点近くに多く観察されました。
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ピップル、ピップルと鳴いたり、ピッポッピィと鳴くキビタキの声には、個体差がありますが、その声が聞こえる場所は、渓谷沿いに何ヶ所もありました。
夜明けから夕暮れまで、1日中タップリと自然の中に浸かり、野鳥写真がたくさん撮れましたから、満足できる探鳥旅行となりました。

# by coffeeto-p2 | 2018-05-16 06:00 | 自然

県民の森にオオルリがいた

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5月の第2週は気温が上がらず、雨模様の天候不順が続きましたが、第3週の今週は連日夏日の日が続く予想で、お天気も持ち直してくれそうです。やはり5月はこんな感じでなければ、皐月のイメージからは程遠いものになってしまうと思います。
土曜日は仕事が入りましたから、日曜日に野鳥写真を撮りに出掛けてきました。我が家から車で1時間半ほどの、市街地近郊の公園や谷津田を巡ってきましたが、昼から雨に降られて思い通りの成果は上げられなかったものの、何とか紹介できる写真を撮影してくることが出来ました。追い追いこのブログで紹介するのが楽しみです。
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さて今回紹介するのは、4月28日(土)から30日(月)まで足を運んできた、栃木県の県民の森で撮影したオオルリの写真です。既に “緑の渓谷でオオルリ観察” として、彼の地で撮影したオオルリの写真は紹介していますが、とてもたくさん撮影したので、お蔵入りさせるのがもったいないと思い、未紹介の写真を集めてみました。
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撮影したのはゴールデンウィーク前半の連休中でしたが、例年に比べるとカメラマンの姿が少なく感じました。野鳥の数が少ないという人もいましたが、静かな環境の中で撮影出来たと思います。
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今回紹介しているオオルリの写真は、県民の森の中を流れる宮川渓谷沿いの遊歩道を歩きながら撮影してきたものです。川の水は管理事務所より上流側は豊富ですが、下流側は地面に染み込んでいるようで、枯れた渓谷風景になっていました。
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紹介している写真のほとんどは、渓谷の上流側で撮影したものです。遊歩道が谷筋より高い位置に付けられているところでは、概ね目線の高さで撮影出来ますから、撮影には適した場所であると思います。
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使用している撮影機材はオリンパス E-M1mKⅡ + 300mmF4+ MC-14(換算840mm相当)です。以前は大砲を三脚に載せて担いでいましたが、手持ち撮影でもブレない写真が撮れますから、今ではこのシステムがメインの機材となりました。
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オリンパスの OM-D シリーズの5軸手ぶれ補正と、レンズの補正がシンクロして、6.5段分の手ぶれ補正をしてくれます。小型軽量のシステムで取り回しが楽ですから、野鳥を見つけても撮影チャンスを逃すことが少なくなりました。もうあの重い大砲レンズを担いで撮影に歩き回ることは無いと思います。

# by coffeeto-p2 | 2018-05-15 06:00 | 自然

渓谷にセンダイムシクイの囀り

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今年のゴールデンウィークは、前半も後半もともに野鳥観察に出掛けて家族サービスが出来ませんでした。連休明けの翌週は土曜日に仕事が入りましたから、今度の週末はその代休を利用して、三連休として家族旅行に出掛ける予定です。でも、我が家は夫婦の他に愛犬チョコちゃんがいますから、宿泊に大きな制約があります。ペット宿泊可能な宿泊施設を見つけて、予約を入れるのが一仕事です。今回は2泊3日の旅行になりますから、温泉付きの道の駅で車中泊でもと考えたのですが、カミさんから猛烈な反対を受けてしまいました。結果的には愛知県内の温泉宿と琵琶湖畔のホテルに宿を取ることが出来ましたから良かったのですが、あとはどんな旅行になるかそれが楽しみなところです。
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それにしてもうちのカミさんは、車中泊などとても出来るものではないと、ハナから思い込んでいます。お金がかからず、予約なしに何処へでも出掛けられますから、利用しない手はないと思うのですが、全く理解が得られないのが困ったものです。
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もっとも、車中泊は私がバードウォッチングを楽しむために利用し始めたものですから、カミさんに無理やり付き合わせる必要はないわけですが、注文は温泉付きでペットが泊まれる一万円以内という厳しい条件を付けてくれますから、宿を探すだけでも大変です。
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さて、今回紹介しているのは栃木県の県民の森で撮影したセンダイムシクイの写真です。宮川渓谷沿いの遊歩道を歩いて、渡ってきたばかりの夏鳥を始め、たくさんの野鳥を撮影してきましたが、このセンダイムシクイもその中の一種になります。
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行ってきたのは4月28日(土)から30日(月)までの3日間です。車中泊しながら、どっぷりと自然の中に浸かってくることが出来ました。渓谷沿いの道を歩くと、色々な野鳥の囀りの声が聞こえてきましたが、チヨチヨビーと鳴くこのセンダイムシクイの声も聞こえきました。
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いつもの年ならゴールデンウィーク前半は木の葉が芽吹き始める頃ですが、今年は葉の茂りがいつもの年より早い感じです。そのため野鳥が見つけにくい状況になっていて、このセンダイムシクイを撮影するのに随分苦労してしまいました。
# by coffeeto-p2 | 2018-05-14 06:00 | 自然

梢に見つけたクロツグミ

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この頃では定刻に仕事を終えて自宅に帰っても、まだあたりは明るく時間を間違えているのではないかと思えるほど、随分と日足が長くなったものです。週末に野鳥観察をしたり、山登りをしたりアウトドアライフを堪能するのが楽しみですが、寒くもなく暑くもない、今が一番良い季節だと思います。繁殖のために渡ってきた夏鳥達を観察するのも、まさに今が旬であると言えるでしょう。
楽しみにしている週末のアウトドアライフですが、仕事が入ってしまったり、雨で出掛けられないこともあります。仕事であれば代休を上手く使って次の遠征計画も立てられますが、雨で出掛けられないのは如何ともしがたいところです。自宅で撮りためた写真の整理をしたり、このブログへの書き込みの準備をするのが関の山と言ったところです。なんとかしようと思っても、残念ですがこればかりはどうにもなりません。
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さて、今回紹介しているのは、栃木県の県民の森で撮影してきたクロツグミの写真です。管理事務所の近くを宮川が流れ下っていますが、その渓谷沿いに遊歩道があります。ここが野鳥写真を撮るのに良い場所なのです。
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足を運んできたのはゴールデンウィーク前半の4月28日(土)から30日(月)にかけてのことですが、良いお天気に恵まれて、当初の予想より多くの野鳥写真を撮影してくることが出来ました。
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渓谷沿いに、何処からかクロツグミのさえずりの声が響いてきます。複雑な組み合わせで鳴きますから、直ぐにクロツグミであることが分かりますが、その姿を確認するのは容易ではありません。
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声のする方向を何度も注目して探してみてみますが、一向にその姿が確認できません。なんとか撮影したいと1日粘ってみたところ、夕方遅く薮の中からガサゴソと枯れ葉をかき分ける音が聞こえてきました。これは間違いなくクロツグミでしょう。間も無く薮から出て近くの枝先に止まってくれました。
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どうしても撮影したいという私の気持ちが通じたようです。このクロツグミは長い間この枝に止まって、撮影対象になってくれました。お陰様で、思う存分撮影することが出来ました。

# by coffeeto-p2 | 2018-05-13 06:00 | 自然