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坪庭から縞枯山〜その4

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甲子園で繰り広げられた今年の高校野球は、埼玉県の花咲徳栄高校が優勝して熱戦の幕が閉じられました。地元の代表校や自分の生まれ故郷の代表校などの勝敗が特に気になりますから、テレビ観戦はできないまでも、その結果についてはニュースを見ながら一喜一憂していました。高校野球は今や夏の風物詩そのものになっていますが、これが終わってしまうと、そろそろ秋風が吹き始める季節を迎えることになります。まだまだ暑い日は続きますが、日ごとに夕暮れの時間が早くなると、季節の足音が一歩、また一歩と前に進んでいることを実感させられます。これで秋の風が吹いてくると、また自然界にはいろいろな変化が生まれます。フィールドへ出て、四季の移り変わりを見てくるのは、飽きることのない楽しみであると思います。
さて、これまで八ヶ岳を歩いてきた結果紹介をしていますが、4回目の今回はその続きで、坪庭から縞枯山(標高2,403m)の登頂までをまとめてみたいと思います。坪庭から登山口である雨池峠までは木道が整備されて、とても歩きやすいコースになっていました。
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これが縞枯山荘です。樹林帯を抜けると広い草原が広がり、その中にこの山小屋が建っていました。気持ちの良さそうな山小屋です。この日は午後から雨が降る予想でしたが、ここまでは晴れたり曇ったりの空模様で、青空も見ることが出来ました。
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バイケイソウの花が咲いていました。でもその葉を見ると、よほど美味しいのでしょう、虫達に食われて穴だらけです。
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雨池峠に向けて、ササ原の中を歩きやすい木道がずーっと続いています。高原ハイキングには、もってこいの場所であると思います。
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ここが登山口になる雨池峠です。峠という名前が付いているのに、水溜りでぬかるんでいる状態でした。左奥へまっすぐ進めば雨池に至りますが、私は右奥の森の中へ続く道を辿って縞枯山の山頂を目指します。
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森の中へ踏み込むと、倒木にこんな粘菌が張り付いていました。綺麗なオレンジ色ですから、離れたところからでもよく目立ちました。
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縞枯山は坪庭から見た時には、森の中に包まれた穏やかな山のように見えましたが、登山道に取り付いてみるとこんな風に岩がゴロゴロしていて、おまけに登りも大変に急な山道です。頂上へ着く前に息が上がるし、汗もびっしょり掻いてしまいました。
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山道を登っていくと、コバノイチヤクソウが咲いていました。初めはパラパラと咲いていたものが、登るに連れてとてもたくさん目につくようになりました。
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ここが縞枯山(標高2,403m)の山頂です。周囲は樹林帯に囲まれていて、見通しが全く利きません。標識が立っていなければ、とても山頂とは思えない場所ですが、登頂記録として写真撮影は欠かせません。
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縞枯山の山頂で汗を拭きながら休憩をとりました。次に向かうのは展望台を経由して五辻の分岐方向ですが、歩き始めると薄暗い林床に、またたくさんのコバノイチヤクソウが咲いていました。
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尾根道の途中に、枯れ木が目立つ場所がありました。縞枯山の名前の由来となっている縞枯れ現象の中に入ったようです。山の樹木が帯状に枯れて、また再生していくことを繰り返しているようですが、学術的にはその理由が解明されていないとのことです。
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展望台へ向かう尾根道も、殆ど樹林帯の中で少し薄暗い道です。その中に、ギンリョウソウの群生地がありました。一面にたくさんのギンリョウソウが生えています。これもまた面白い風景です。
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薄暗い樹林帯の林床です。葉緑素を持ちませんから、花姿は白一色です。これを上手く撮影するには、露出の補正が難しいですね。最近のカメラは性能が良くなっていますが、私の腕ではこんな感じに撮るのが精一杯でした。
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登山道からちょっと離れた林床に、見慣れない姿のこんなキノコを見つけました。まるで盃を置いたようですが、中に入っているのはお酒ではなかったようです。(^^;; 後から調べてみたのですが、フジウスタケという名前でしょうか? 毒キノコであるようです。

by coffeeto-p2 | 2017-08-26 06:00 | 自然
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