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尾瀬沼周遊~その2

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8月6日(日)は、時折雲が出ることもありましたが概ね晴れてくれました。陽が差すと暑いくらいの陽気の中を、尾瀬沼周遊を目指して桧枝岐村の七入駐車場を出発しました。沼山峠を経由して、4時間ほどの行程で昼前には尾瀬沼に到着することが出来ました。かなり汗も掻いて登って来ましたが、心地よい疲労感を味わうことが出来ました。到着時は晴れて日差しが強烈でした。何処かで昼食をと思いますが、日差しが強烈で暑さがジリジリと突き刺さってくるようです。日当たりの良い場所は避けたいですから良い場所はないかと探し回ると、長蔵小屋の裏手の湖畔に日陰のベンチを見つけました。日陰に入ると空気が爽やかで気持ち良く、お昼を食べるには良い場所です。携帯コンロで湯を沸かし、3分で調理できるモンベル製の山ごはん(リゾッタ)を作り、レトルト食品の肉じゃがを温めました。これで味噌汁を作ればもう立派なお昼メニューです。食後にコーヒーを淹れて尾瀬沼の景色を眺めていると、充実感に包まれ至福の時を過ごしていると体感できました。辛い山道を登ってきても、この楽しみがあるからまたやって来たいと思えます。この写真は、三平下湿原から尾瀬沼越しに燧ケ岳を撮影したものです。
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尾瀬沼に到着する前に通過して来た大江湿原でも、長蔵小屋に近い釜ッ堀湿原にも、このコオニユリの花が咲いていました。この時期がちょうど花期に当たっていたようです。手頃な撮影対象になってくれました。
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湿原の花として、この時期にとてもたくさん見られたのはこのキンコウカです。大江湿原に限らず、尾瀬沼の周辺の湿原ではどこでもこの花が咲い見頃を迎えていました。
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これは今夜のお宿になる長蔵小屋の目の前にあった、尾瀬沼ビジターセンターです。昼食後、山小屋にチェックインするのはまだ早いですから、午後は尾瀬沼の周回コースを回ってくることにしました。
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こちらはワタスゲになります。今回訪問した尾瀬沼周辺では、思っていたより数が少なかったように感じています。でも、やっぱり高原にはたくさんあってほしい山野草です。
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星形の穂を付けている面白い形をしています。湿原に繁殖する菅の仲間であると思いますが、特徴的な形をしていましたから撮影対象となりました。後から調べてみると、こちらはカヤツリグサ科のミタケスゲであると思われます。
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長蔵小屋の裏手で昼食をとって尾瀬沼周遊に歩き出しましたが、まず最初に紹介したいのが昼食をとった場所の前にあった、この釜ツ堀湿原の風景です。
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尾瀬沼の周辺に野鳥の姿はあまり目立ちませんでした。でも、この時は遊歩道近くの枯れ木に2羽のキジバトが飛来してくれました。写真を撮ろうと思ったら、2羽が仲良く寄り添う姿を見せてくれました。
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釜ッ堀湿原から時計回りに歩き始めましたが、間もなく広い湿原に出ることが出来ました。ここは大清水から入ってくる三平峠の下に広がる湿原です。
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この建物は、三平峠への分岐路にある尾瀬沼山荘です。ここには尾瀬沼休憩所とトイレも設置されていて、休憩を取る人たちが多くいました。
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ミヤコザサの上に留まってくれたのはヒメキマダラヒカゲです。割合標高の高い所で観察できるチョウですから、見つけると少し嬉しくなりました。
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尾瀬沼周辺の湿原にたくさん観察できたこの白い花はイワショウブです。図鑑には花序や花柄には繊毛があって粘るとありましたが、残念ながら現地でそれを確認できることはありませんでした。
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こちらも湿原の中にたくさん観察することが出来た山野草ですが、ラン科のコバノトンボソウです。後方の距と呼ばれる部分が細長く跳ね上がるところから、トンボが飛んでいる姿に見立ててこの名前が付けられたようです。
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尾瀬沼の地図にはこの場所に沼尻休憩所があると記載されていました。でも、沼尻に到着してみると焼跡ばかりで建物がありません。2~3年前に出火して消失してしまったとのことでした。
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湿原の中から茎をまっすぐ立てて、その先に白くて小さい花を咲かせています。個々の花は目立つわけではありませんが、固まってとてもたくさん咲いているとそれなりに存在感を感じます。図鑑で調べてみると、カヤツリグサ科のミカヅキグサになるようです。
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紅色の繊毛をたくさん出していたこれはモウセンゴケです。食虫植物として有名で、白色の花も咲かせるようですが、今回は花を見ることが出来ませんでした。
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ここが沼尻平に広がる湿原です。この辺りでは、キンコウカのほかモウセンゴケやミカヅキグサもたくさん見られましたが、それ以上にランの仲間をたくさん観察することが出来ました。
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同じ沼尻平で撮影したコバギボウシです。これはなかなか見応えのある美しい花姿をしていました。
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沼尻平から少し進んだところにあるオンダシとよばれる地域の風景です。静かな沼の環境を象徴するような眺めでした。
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花の形がカラマツの葉のような形をしていることから名づけられていますが、葉の形がモミジの葉のようであるところから、これはモミジカラマツになります。
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薄い緑色の花を花茎に沿ってたくさん咲かせていました。緑一色の草原の中ではあまり目立ちませんが、背が高いので他の草の上に出ています。これがタカネアオヤギソウですね。
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花穂に沿って、黄色い星のように開いた花をたくさんつけていたこの花がキンコウカです。今回訪問した湿原の中では、どこにも普通に咲いている花でした。
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初夏に白い花を咲かせるチングルマの花穂をみつけました。高い山に登ると群生するところを見ることがありますが、ここではほとんど咲いていませんでしたから、この花穂がとても目新しく感じました。
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最後に紹介するのがノアザミの花に吸蜜のために集まったイチモンジセセリ達です。この花にこれだけ集まっていたのは、よほど美味しい蜜が出ていたのでしょう。
午後3時過ぎに長蔵小屋に到着できましたが、直前からカミナリの雷鳴が鳴り響き、空が暗くなりました。小屋に入るとすぐに物凄い夕立ちが降り始めました。すんでのところでびしょ濡れになるのを免れましたが、その後から入って来た人たちは、お気の毒な状況でした。

by coffeeto-p2 | 2017-08-19 06:00 | 自然
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