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オオタカのペアに春の兆し

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ゴールデンウィークを目前にした4月22日の土曜日は、連休中の遠出を勘案して近場で野鳥観察をしてこようと思いました。ちょうどこの時期は、渡り途中の夏鳥たちが通過して行きますから、都内や近郊の公園でも思いがけない野鳥達が観察できることがあります。そんな幸運に巡り会えたら嬉しいなと、期待しながら出掛けてみました。今回から、そこで観察した野鳥たちを紹介していきたいと思います。その最初となりますが、今回はオオタカのペアを紹介します。
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公園の駐車場に車を止めて、森の中へと続く散策路に分け入ると、そこで数名のカメラマンが望遠レンズの砲列を敷いていました。何だろう? そこにいる方に尋ねてみると、オオタカがいるというのです。これはラッキーでした。
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木の葉が茂り始めた梢の隙間から、僅かに覗いていたのは、茶褐色の羽衣をまとったオオタカのメスの個体でした。久々に捉えるオオタカでしたから、いろいろ角度を変えて撮影を試みますが、全身をクリアに捉えることが出来ません。
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メスの個体はほとんど動くことがありませんが、時折オスの個体が飛来して来て、近寄ったカラスに対して猛烈なアタックをかけたり、メスを誘ったりしますが、メスの方は無関心であるようです。
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タカの仲間はオスよりもメスの方が大きいのが一般的です。図鑑によれば、オオタカの全長はオスが50cmであるのに対して、メスは56cmであるとされています。
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また、容姿もずいぶん違いますね。メスは茶褐色の地味な色合いであるのに対して、オスは背面が青味を帯びた暗褐色で、胸からお腹にかけては、白色で細い横斑が細かい線のように出ています。オオタカの名前の由来は青タカが訛ったものであると聞いたこともありますが、それはきっとこのオスの容姿を見てのことなのでしょう。
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ここでは、メスが止まっている立木のすぐ近くに大きな巣が作られていました。このペアが交尾をすませば間も無く抱卵して、やがて子育てが始まることでしょう。そんな姿を温かく見守ってやりたいと思います。

by coffeeto-p2 | 2017-04-27 06:00 | 野鳥
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